安倍総理大臣とIOCバッハ会長の電話会談で、安倍総理大臣から東京オリンピックの一年延期を提案したと報道されました。また、これに対し、バッハ会長も同意するとし、これにより、一年延期がほぼ決まりとのことです。
一年後コロナウイルスに打ち勝ち、五輪開催にこぎつけられるのか
バッハ会長がNHKのインタビューに答えていました。そこで、「日本で安全に開催できるのかという問題から、世界から参加できるのかという問題に変わった」との発言がありました。
中国から、欧州や、米国に流行の中心が移っていますが、この先、インドやアフリカ特にサブサハラアフリカ(サハラ以南)にこのウイルスが感染の猛威を振るったらどうなるでしょうか?
サブサハラアフリカの地域は、人口が多く、かつ、衛生後進国が多いといわれています。PCR検査機にしても、南アフリカともう一国ぐらいしかもっていないという状況です。
東京2020は206の国と地域が参加することになっており、サブサハラアフリカの諸国も含まれています。
現在、欧州や米国で猛威を振るっているコロナウイルスが、こういった衛生後進国で流行したら大変なことになりますし、収束させるのも非常に難しいでしょう。
果たして、後一年で、こういったことを含めてけりをつけられるのでしょうか?
日本は先頭に立ってコロナウイルス対策に向かう覚悟があるのか
安倍総理大臣が日本を代表して、一年延期を提案したということは、日本は、日本だけでなく、全世界のコロナウイルス対策に積極的にかかわり、一年で五輪開催ができるぐらい、すなわちWHOの終息宣言に近い状態までこぎつけなければならないということを意味すると思います。
この後、全世界の人類のために、覚悟を決めてコロナウイルス対策に臨むこと、例えば、急場の物資の生産と衛生後進国への援助、医療支援、経済支援、ワクチンや治療薬の開発(に費用を投じる)を進めること、といったことを実行するべきです。
もし、その覚悟がなく、単なる”東京五輪”を中止させずに開催したいという考えだけであるならば、来年ぐらいに世界中から見放される国になり果てているかもしれません。
昨今、日本の経済力や技術力がいろいろな国に抜かれてだめになっているという話もありますが、世界を見渡せば、まだまだ世界第3位の経済大国であり、技術大国であることは間違いのない事実。
日本は”人類がコロナウイルスに打ち勝った証としての五輪開催”を旗印に、全世界の先頭に立ってコロナウイルス対策を進めるべきです。
和
私は、この人類の苦難にあたって、和の精神をもって、全世界の人々をコロナウイルスから解放するために日本が全力を挙げること、一年で解決できなかったとしても、それに向けた具体的なアクションを精一杯取り続けることが、日本という国の将来にとって、大きな意味を持つのではないかと思います。
こういった国を挙げての取り組みにより、全世界に日本という国を正しく認知してもらうことで、 経済力と軍事力で覇権を争うアメリカでも中国でもロシアでもない、キリストでもイスラムでもない、対立軸ではなく、調和を貴しとする”和”の精神という選択肢を世界に示すことができるかもしれません。
日本は震災といった自然災害の発生時に火事場泥棒のような悪い人もいましたが、ごく少数にとどまり、大半は道徳的であり、パニックにならず、そして、ボランティアで身を粉にして苦しんでいる人を助けるという非常に良い国民のイメージがあります。
今回のコロナウイルスという人類の苦難にあたって、和の精神で全世界の人々に対して臨むことで、我々日本人、特に若い人たちが、日本人であるという誇りを持ち、将来を明るく前向きにとらえる契機になってもらいたいと思います。
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