MM2H マレーシアの長期滞在査証(ビザ)

MM2H

世界最強 日本のパスポート

 海外移住で、最初の話題は査証(ビザ)の話です。

 日本は、ビザなしで渡航できる国が非常に多いので、逆に、「パスポートがあれば外国にいける」と思ってしまいがちですが、単に相手国からビザ無でも入国OKをもらっているので、ビザがいらないというだけです。

 ちなみに、日本のパスポートは最強といわれていて、旅行の自由度を表している「ヘンリー&パートナーズ」の「パスポート・インデックス」によると、世界第一位です。
 2019年度のランキング情報では189の国と地域に対しビザ無し渡航が可能です。

 しかし、このビザなし渡航には制限があり、たいていの国で30日から90日以内の滞在に制限されています。マレーシアの場合は、一回の渡航で最大90日、一年(カレンダー年:1月から12月を単位とする)の内180日以内と決められており、これを超えて滞在すると違法です。  
 ロングステイしようとすると、やはり、長期滞在が可能な、査証(ビザ)が必要になってきます。

マレーシアの長期滞在可能査証(ビザ)MM2H

   マレーシアのはMM2H(Malaysia My Second Home)というプログラムがあり、最大10年間有効な、マレーシアへの出入国が(単発ではなく)繰り返し可能なビザ(Multiple Entry VISA)を発行してもらうことが出来ます。

 他の国のビザのことは詳細まで良く知りませんが、おそらく、これは、かなりうまく出来たビザで、10年後も一定の条件を満たせば更新できるし、ビザを取得しても、マレーシアへの「滞在義務」がないなど、自由度が非常に高いです。詳しくは マレーシア観光省公式サイト をご覧ください。

 マレーシアのロングステイ人気が高いことの理由ひとつとして、このMM2Hプログラムの存在があるといえるでしょう。

 なお、MM2Hでは、マレーシアでの就労はほとんど認められません。ある特定の条件下では可能ですが、かなり厳しい制限があり、マレーシアで働くためのビザではありません。そういったことから、MM2Hビザを求める方は、リタイア後のロングステイのために取得するケースが多いです。他には、マレーシアでの資産運用のための取得(ビザが無いとマレーシアでは事実上銀行口座が開設できない)や、ネット上で仕事が完結できる方がマレーシアでの安い物価を享受するといった感じでしょうか。

MM2Hは永住権PRではない

 MM2Hは、Malaysia My Second Homeのイニシャルで、年齢制限は無いですが、やはり、リタイヤ世代向けの色彩が強いのではと思います。10年ごとに更新できるので、永住権みたいなものだという意見もありますが、永住権とは違って、政府によるセフティネットがあるわけではなく、何かあっても、マレーシア政府は助けてくれません。

 老後には限りませんけど、少なくとも子供の手が離れた夫婦がマレーシアに「ロングステイ」するにはすばらしいと思いますけど、まだ、小さなお子さんがいらっしゃる方が、日本の根っこの部分を捨てさってマレーシアに「ほぼ永住」するのはどうなんだろうかとは思います。

 人の価値観の部分でもあるので、決め付ける気はありませんが、自分でマレーシア行きを決めたわけでもないお子さんが将来を預けるに値するようなビザ・制度かというと、ちょっと考えものなのではないかと思うのです。

 ですから、ここでの話は、マレーシアに本格的に移住・移民するのではなく、リタイア組のロングステイ向けか、せいぜい、プチ留学のような、日本に根っこを残しているか、または、子供の将来に影響するようなことが無いことを念頭においています。本気で、移民・移住を考えておられる方にとっては、少し方向性が異なるでしょう。

MM2H申請・取得の実録

 私がMM2Hを取得した目的は、「リタイア後のロングステイ」と「資産運用」です。2018年が始まってから、だんだんとMM2Hの特典が少なくなり、取得条件が厳しくなってきておりますが、私の場合は、2017年の夏から申請を開始し、2018年の7月に、ビザを取得しましたので、割とスムーズでした。

 今となっては事情が変わってきていますが、まだ、参考になる部分もあると思い、掲載することにしました。

 

 

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