2019年11月頃から再開の模様
2019/9/4に、外国免許からの書き換えを再開するとの報道がありました。
詳細は下記別記事に記載しますが、書き換えの対象は、外国運転免許を保有するマレーシア国民とMM2Hだそうです。企業の駐在者についてはこの報道では触れられていません。
以下オリジナル記事
ここに来て、ネガティブ情報が多いような気がするマレーシアですが、この話は、影響が大きいです。
従来、日本で運転免許を所得している場合、簡単な手続きでマレーシアの免許に書き換えが出来ました。特に試験があるわけではなく、手続きだけです。
しかし、悲しいことに、2018年9月24日に、突如として、外国免許からの書き換えが停止されました。
MM2H公式ページのアナウンス THE SUSPENSION OF CONVERSION OF FOREIGN DRIVING LICENCE TO MALAYSIA DRIVING LICENCE 以下、簡単な和訳。
マレーシアのRoad Transport Departmentは、2018年9月24日に、外国運転免許のマレーシア運転免許への書き換えを停止する。
http://www.mm2h.gov.my/index.php/en/list-of-announcements?pid=374&sid=381:the-suspension-of-conversion-of-foreign-driving-licence-to-malaysia-driving-licence
しかし、外交旅券保持者とシンガポール運転免許保持者(シンガポール運転免許を取得するために運転免許を取得したマレーシア人)は、このルールから免除される。
外国運転免許証所有者は、マレーシアで運転するために、それぞれの国内運転免許証と一緒に国際運転免許証を使用しなければならない。
他の方法として、既存の手続きに基づいて、認可されたDriving schoolを介してマレーシア運転免許証を申請することをお勧めします。
東南アジアではすごく便利なマレーシアの免許
マレーシアの免許は非常に強力な免許で、ASEAN諸国でそのまま通用するほか、英語圏であるオーストラリアでも通用します。(日本の免許は日本語で記載されているのでもちろん無理です。国際免許が必要です。)
陸続きのシンガポールやタイに車で小旅行されるケースは多いと思いますが、普通にそのまま使えるわけです。海外であるフィリピンやインドネシアでもレンタカーが運転できるますね。特に旧英国植民地や英連邦国は左側通行ですから、戸惑いも少ないです。
マレーシアの周囲は左側通行が結構あります。タイ、シンガポール、インドネシア、オーストラリアが左側通行です。世界的には圧倒的に右側通行が多い中、特異な地域です。
こういう強力な免許が、書き換え手続きだけで取得できていたんです。
教習所に通うしかない?
2019年6月時点では、マレーシアの運転免許は、教習所に通って取得するしか手がありません。いわゆる自習して、試験を受けることも出来ません。
教習所でどんな過程があるかというと、まず、英語(またはマレー語)での講義を受けて筆記試験。合格すれば仮免許(Aライセンス)をもらって路上へ。(仮免許が届くまで1ヶ月くらいかかるらしい)。路上で4時間×4回の教習後、本試験だそうです。
ざっくり行って、数ヶ月はかかります。おまけに英語(orマレー語)ですから、気が遠くなりそうです。
国際免許で運転を続ける?
国際免許の有効期限は1年です。今のところ、毎年日本で国際免許を更新し続けるのであれば、乗り続けることが出来ますが、かなりめんどくさいですね。
国際免許は、日本の免許に残存期間が1年以上ないと発行してくれませんから、国際免許の発給申請タイミングが悪く、本体免許の残存期間が1年未満になってしまうと、本体の免許の期限前更新をしなければなりません。期限前更新の場合、普通に更新するよりも一年早く期限を迎えてしまいます。
国際免許について別の記事にまとめました。ご参考。
周辺国の状況
シンガポールでは、ビザがあれば、学科試験合格で、免許が発給されます。シンガポールの免許はマレーシアの免許と同じようにASEANで有効であると同時に、オーストラリアでも使えるそうです。しかし、ビザの発給要件が厳しいので、日本企業の駐在でないと難しいのが現状です。
学科試験は、日本の学科試験みたいないい加減なものではなく、ちゃんと勉強しないと合格しないレベルです。学科試験は、英語、マレー語、北京語の3か国語を選択できます。なお、学科試験の勉強用にシミュレーションが提供されていますが、なんと、日本語も対応しています。
タイは、ビザがあれば、免許の書き換えができるようです。通用する範囲など詳しいことは調べきれていませんが、マレーシアの免許と同等の力はあると思います。マレーシアの免許制度が厳しくなっている状況で、タイでの免許取得は穴場かもしれません。
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