MM2Hビザ取得費用 申請準備からビザ取得まで

MM2H

 費用として考えないといけないのは、申請代行業者の費用(個人申請の場合不要)、申請時の渡航費用、VISA費用、送金費用、その他諸費用(健康診断、医療保険)です。ここでは、申請代行業者にお願いすることを前提とします(個人申請の場合、若干異なる)

申請代行業者費用

 申請代行業者(ビザエージェント)の料金は、概ね19万円前後です。マレーシア現地に日本人担当者が常駐しているエージェントとして、有名どころとしては、 Step1 Malaysia と JMマイセカンドホーム・コンサルタンシー でしょうか。現地に日本人が常駐しているというのは結構重要なポイントで、単に申請代行業という以上の価値があります。信頼できる不動産エージェントや弁護士などを紹介してもらえたりという、移住準備や移住した後でも大いに助かります。(直接の有料サポートをお願いできる場合もあります)

申請用書類費用

 MM2Hプログラムでは、主申請者とその家族(配偶者、21歳未満の子、両親:一定の条件がある)に対して、ビザの発給を受けることが可能です。申請自体は、主申請者を中心に進めますので、書類段階で発生する費用は、ほとんど、主申請者だけで発生主ます。 

まず、申請時に必要な書類ですが、概ね下記のようなものです。(必要書類は、かなりの頻度で変更されてます。あくまでも参考程度にしてください。必ず、エージェントに確認してください。)

必要書類(抜粋)備考費用
パスポート写真部分コピー家族のビザが必要な場合は家族分も。
パスポートコピーは認証が必要。
3000-5000円
写真4枚(写真プリント)家族分も必要30-200円
資産証明:英文残高証明書3ヶ月三井住友銀行の場合 864円/一通2,592円
犯罪経歴証明書住民票必要コンビニで200円200円
収入証明:3か月分の銀行明細オンラインで打ち出しできれば無料無料
戸籍謄本コンビニ交付なら350円!350-450円
MM2H申請書エージェントが準備*(サインは必要)無料
最終学歴と過去10年間の職歴書カバーレター作成、申請書に必要無料
健康申告書エージェントが準備*無料
金融機関への確認同意書エージェントが準備*無料
勤務先・収入の確認同意書エージェントが準備*無料
帯同者に対する責任宣誓書エージェントが準備*無料

 この中で、パスポートのコピーは、「写真ページだけ」「写真ページと、スタンプがあるページ全部」「全頁のコピー」などと、わずか2年間で、指示が変化しています。エージェントによく確認してください。

 日本で用意する書類は、たいしたものはありませんが、銀行の英文残高証明書3か月分の発行手数料が金融機関によってまちまちです。書類を集め終わって、郵送するときのEMS料金も考慮しなければいけません。

  この他に、「犯罪経歴証明書」の発行依頼と受け取りの2回、都道府県警察本部等に主申請者本人が出向かねばなりません。私の例では、電車賃が片道620円、2往復で2,480円かかりました。

費用例

内訳金額備考
各種書類発行手数料等6,342円戸籍謄本はコンビニ
EMS(国際スピード郵便)1,400円
交通費2,480円
小計10,222円1万円少々かかる

 代行業者費用19万円とあわせて、20万円少々見ておけばいいです。です。

本申請 送金費用・ビザ取得費用

 仮承認がおりたら、最終的にマレーシア現地に本人が出向いてビザ取得の手続きとなります。 MM2Hビザ取得の流れ にあるように、健康診断医療保険加入ビザ代金、が必要です。

 そのほかに、考えておかねばならない経費として、渡航費送金費用(為替費用含む)、などがあげられます。

 ここでの費用は、ビザ代金以外は個人別にマチマチで、かなりの幅がありますが、あくまでも、一例としてあげてみます。特に渡航費は豪華・質素でえらく変わりますし、時期によっても異なります。

 私の経験では、健康診断RM30でした。為替を30円/RMと仮におく(2019年6月現在で25.9円/RM)と、900円。実際には、30-60RMぐらいで医院によってまちまちです。ここでは健康診断費用RM60(1,800円)とします。

 ビザ代金は一年あたりRM90(2019年現在)。最大の10年分であれば、RM900(27,000円)です。 パスポートの有効期限までしか発給してくれませんから、たいていの人は、10年未満でしょう。

 しかし、MM2Hで発給される「マルチプルエントリービザ」をもらうときには、もともと、ビザなし渡航でマレーシア入りしているので、その分の「シングルエントリービザ」を同時に請求されます。シングルエントリービザ費用はRM500(15,000円)かかります。

 60歳未満の場合、医療保険加入が必要です。医療保険は、日本で生命保険の医療特約に入っていて、マレーシアでもカバーされるのであれば、改めて加入する必要はありません。英文の証明書があればOKです。

 マレーシアで改めて加入する場合、年齢によって異なりますが、東京海上で、一番安い入院時の保証のみの場合、RM200から350といった感じです。 詳しくは Medic Plus Tokio Marine を見てください。(料金表を含むPDF資料

 ここでは、59歳を想定し、医療保険代RM356(10,680円)としましょう。

 次に、送金費用ですが、これは、やり方によってかなり変わります。ここでは、三菱UFJ銀行から、HSBCマレーシアに対してUSドル送金した場合を例にとります。また、送金金額はRM15万を想定して、450万円とします。

 送金手数料(三菱UFJ銀行窓口)7,500円ドルへの両替、約40,900円(為替手数料1円/ドル、為替110円/ドルとした場合)、中継銀行手数料(0-2,500円程度)、ドルからリンギットへの両替(HSBC)71,100円(為替スプレッド1.58%ただし変動する)、送金費用合計:122,000円

 (送金費用がばかにならないですが、これの節約法については別の記事でまとめます。)

内訳リンギット円(30円/RM)備考
健康診断RM30900円相場:RM30-60
医療保険RM35610,680円
シングルエントリービザRM50015,000円
ビザ10年RM90027,000円RM90/年
送金122,000円三菱UFJの例
小計175,580円

本申請 渡航費用

 渡航費用は航空会社、グレード、時期、ホテルによってずいぶんと差が出ます。HISのツアーを見ると、4万円から20万円に分布しています。真ん中とって、12万円とします

 (首都圏のかたは、セールで販売される「ビジネスクラスでいくクアラルンプールのツアー」が非常にお得!一流ホテルとのパッケージもあり、少しゆとりのある方にはお勧め。筆者は関空利用がメインなので、マレーシア航空を直接予約することが多いです。)

雑感 大阪、関空発 マレーシア航空vs.旅行代理店(vs.エアアジア)比較 マレーシア航空のチケットは直接購入がおすすめ
マレーシア航空とエアアジア  大阪(関西空港)からマレーシアに向かうときは、マレーシア航空をよく利用しています。サービスはレガシー航空会社レベルで、料金が、LCCなみに安いというところが気に入ってます。  エアアジアもすごく安いのですが、荷

  MM2Hビザ取得の流れ にあるように、渡航が2回必要になると、単純に渡航費が増えちゃいますが、ここでは1回で済ませると考えて合計しますと、本申請渡航ビザ取得費用295,580円となります。

MM2H取得費用は概ね50万円

内訳金額備考
申請代行業者費用190,000円個人申請の場合0円
申請用書類費用10,222円
本申請諸費用53,580円
送金費用122,000円三菱UFJドル建て送金HSBC銀行受けの場合
本申請渡航費用120,000円
合計495,802円

 ここまでの概算で、概ね50万円の費用が掛かるということです。もちろん、節約のしどころはたくさんありますが、ここでは、いろんな費用が掛かるということをお示ししたかったので、一例としてご参考まで。

 渡航費用については、もっと安く出来ますし、物は考えようで、KL観光とか、ランカウイのビーチに行ってみるということで、MM2Hの申請のためではなく、バケーションでついでに本申請に来たと考えれば、0円と考えてもかまいません。まあ、渡航費をよけても、37-8万円はかかりますね。

 節約どころとしては、申請代行業者(エージェント)の費用と、送金手数料が上げられます。時間があり、英語も堪能な方は個人で申請する道もありますが、マレーシアことは良く知っているという人じゃなければ難しいのではないかと思います。(私は、取り組む時間が無いのと、そこまでのコミュニケーション能力に自信が無かったので、エージェントにお願いしました)

 一方、送金手数料については、工夫は出来ると思いますが、注意しなければいけない点もあります。次の記事も参考にしてください。

 MM2Hはうまく使えば非常に有効なビザです。この先は、取得条件が厳しくなってくるといわれています。取得するつもりがある方は、早めの行動開始をお勧めします。

ちょっとお恥ずかしい話も載せてますが、私自身のMM2H申請・取得の記録も何かの参考になれば幸いです。

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