海外生活者におすすめの年会費無料クレジットカード3選

医療

 海外生活では、クレジットカードが単なるキャッシュレスツールではなく、万一の怪我や病気のときの医療保険や、海外送金ツールとしての価値が高くなります。

 特に利用価値の高い、年会費無料で医療保険に強いクレジットカード3種を厳選し、皆さんに御紹介いたします。(2019年夏時点)

 以前、ロングステイヤーの視点でクレジットカードの活用について記事を書きました。今回の記事は、この記事の内容を特に有用なものに絞り込んだものです。以前の記事も参考にしてください。

 サイトの性質上、マレーシアロングステイ(MM2Hセカンドホーマー)を前提にしていますが、他の地域でも応用できます。

 海外送金ツールとしてのクレジットカードについては、この記事を参考にしてください。

 なお、本記事の基礎となったデータや発想、情報は、”のむてつさん(野村哲也氏)”のサイト ”海外旅行保険比較節約研究所” から得たものです。

 しかしながら、本記事の文責は筆者にあり、 ”のむてつ”さんはなんらの責を負うものではないことをあらかじめ申し上げておきます。  

医療費と海外旅行保険

 海外旅行保険の場合、90日間でおよそ5万円ぐらいが相場です。1年間で18万円からといったところです。(一人あたり。)

 一方、治療費として、どれくらい見とかなければならないか、以前書いた記事から引用します。

 マレーシアの医療費は、”ピンからキリ”まであります。

 マレーシアの一般庶民でごった返す公立病院にいくと、めちゃくちゃ安価です。例えば、風邪を引いて受診すると薬代こみでRM30(900円)程度で済みますが、えらく長時間待たされる上、基本的にマレー語しか通用しないなど、よほどマレーシアになれた人しか無理でしょう。

 英語が通じる町のクリニックで、RM50から100程度(1500-3000円ぐらい)、日本語が通じる大きな病院でRM200から300程度(6-9000円位)といったイメージです。

日本語が通じる総合病院に入院の場合は、一日あたりRM1000-1500をイメージしなければなりません。手術や集中治療室に入った場合はさらに上乗せされます。

 たまに引き込んでしまうカゼぐらいなら、クリニックで十分ですし、保険を使うまでもないと思います。

 問題は、ちょっと大きなけがや病気の時です。たとえば、マレーシアで急に盲腸(虫垂炎)になり、手術を受け、入院するとすると、RM5千万-1万程度(15-30万円強)ぐらいはかかりますし、脳梗塞や、心筋梗塞といった難度の高い病気は、手術料だけで、RM20,000程度(5-60万円位)かかります。

 脳梗塞や心筋梗塞で倒れて一刻を争う場合でも、保険や、デポジット(預託金)がないと手術してくれません。ちなみに、たいていの場合は、デポジット(預託金)としてRM20,000あれば何とかなるそうです。

 しかし、預託金として、RM20,000をとっさに準備できるのかというと簡単ではありません。こういった場合に備えて、RM20,000以上の限度額のクレジットカードを持っておきたいところです。

 一番いいのは、保険に入っていて、デポジットなしで(いわゆる、”キャッシュレス”で)診療を受けられることでしょう。マレーシア各地に保険会社と提携してキャッシュレス診療に対応している医療機関があります。特にクアラルンプールに集中しています。

 費用もさることながら、保険による”キャッシュレス診療”の価値が非常に高いと言えますから、ぜひとも保険に加入したいところです。

 マレーシアの日本語対応・キャッシュレス診療対応の病院情報も参考にしてください。クアラルンプールやペナン、ジョホールバルといった都市部であれば、日本語でキャッシュレス診療が受けられる病院があります。

 しかし、前述のように、ロングステイヤーの場合、この、医療保険問題が大きな頭痛の種です。年間18万円から、夫婦で36万円以上(年齢によっては更に高額)もかかってしまいます。

 これらの海外旅行保険は、保険料金が高いだけのことはあり、治療費無制限だとか、3000万円まで保障だとかいうようなハイスペックになっています。

 非常に安心ではあるのですが、実際には、オーバースペックではないかと思われます。

 少しスペックダウンし料金が安い保険があればいいのですが、そういうものは出回っていません。

 実は、この問題をカバーしてくれるのが、クレジットカード付帯の海外旅行保険です。”年会費無料”でも驚くほど補償が充実しているものがあるのです。

短期海外旅行のみの方も必須。海外旅行保険自動付帯カード

自動付帯と利用付帯

 クレジットカードの海外旅行保険には、出国と同時に自動的に保険がスタートする”自動付帯”と、旅行に関係する旅費や宿泊費といった費用をカード払いにすることで保険がスタートする”利用付帯”の2種類があり、それぞれ一長一短があり、使い分けが必要です。

 自動付帯の長所は、なんと行っても、出国と同時に何もしなくても保険が勝手にスタートしてくれる点です。

万人におすすめ 自動付帯 ”エポスカード”

 海外旅行保険が自動付帯し、かつ、保証が大きいのは、”エポスカード”です。年会費無料で、疾病270万円、傷害200万円の保証が日本を出国すると同時に自動的に付帯されます。

 エポスカードには、更におまけがあって、年間の利用金額がそれなりに大きければ、ゴールドカードへの招待状が届き、招待状でゴールドカードを取得すると、5000円の年会費が、”永年無料”になるのです。

 ゴールドカードに進化すると、海外旅行保険の額が疾病・障害とも300万円まで増強され、国内の空港ラウンジが使えるようになるなど、嬉しい特典がついてきます。

 利用金額については、年間50万円ならば確実で、30万円程度でも招待状が来たという話もあります。(エポスカードではゴールドカード招待の目安については公表していません)

 エポスカードの弱点は、救援費用・移送費用が100万円と少し少額であることです。

マレーシアから日本への移送費用は、およそ、280万円(通常便の座席を複数占有)から1,200万円(チャーター便)程度です。

救援・移送費を補強する 自動付帯 REXカード

 疾病・障害治療費保証こそ、各200万円までとエポスカードには一歩及びませんが、救援・移送費が200万円まで保証してくれるカードがREXカードです。

 年会費無料で海外旅行保険自動付帯されますから、ロングステイヤーだけでなく、海外旅行に行く人は、所持していて損のないカードです。

 REXカードには、ゴールドに進化するといったような特典はありませんが、ポイント還元率が1.25%と高かいので、普段遣いにいいと思います。

90日以上の長期滞在の解決策 海外旅行保険利用付帯カード

利用付帯裏技

 自動付帯の場合、保険期間は90日間までです。90日を超えて滞在する場合は、利用付帯で、かつ出国後の期間制限のないカードでカバーすることができます。

 自動付帯と異なり、公共交通機関の費用支払いにより保険がスタートするので、非常にめんどくさい代わりに、保険のスタート時期を選ぶことができる点がポイントです。うまく使えば短所を長所に変えることができ、90日を超える滞在時の切り札になります。

 このような使い方を”利用付帯裏技”とよんでいます。(引用元: 海外保険研究所ホームページ

年会費無料の利用付帯裏技 ”リクルートカード”

リクルートカードは一人で2枚、夫婦で8枚持てる!

 リクルートカードは、補償額は、疾病、傷害、及び移送・救援費用の3つともに100万円までですが、JCBと他(VISAまたはMasterのどちらか)で2枚作り、両方を使うことで、2倍の補償額に上乗せ可能です。

 さらに、それぞれに対して、家族カードを作ることができるので、夫婦で家族カードを作ると、合計8枚のカード(一人あたり4枚)を入手することができます。

カード名義:夫カード名義:妻
夫のJCB本人カード妻のJCB本人カード
夫のVISA本人カード妻のVISA本人カード
妻のJCB家族カード夫のJCB家族カード
妻のVISA家族カード夫のVISA家族カード

 それぞれに対して、利用付帯を発動させることができますから、一気に発動させれば、疾病、傷害、移送・救援費400万円までの補償額を得ることも可能ですし、時期を分けて2回発動し、91-120日目、121-150日目というように、200万円の保証で、9ヶ月目までの長期に渡る保証を確保することもできます。 

まとめ

 海外旅行保険が充実していて”年会費無料”のオトクなカードを厳選しました。

万人向け”自動付帯カード”

 海外旅行保険自動付帯のカードは、ロングステイヤーに限らず、海外旅行をされる方全員におすすめです。

エポスカード ”保険補償額が充実 利用に応じてゴールドに進化する永年無料カード”
REXカード ”移送・救援費”が充実 ポイント還元率が1.25%の高還元カード

ロングステイヤー向け”利用付帯裏技カード”

 90日以上の長期滞在(ロングステイ)には、”利用付帯裏技”が使えるカードが必要です。

リクルートカードJCB/VISA(Master)で2枚。夫婦で合計8枚まで所持できる

 これらのカードは年会費無料ですから、所持していて損はありません。特にエポスカードは現役のうちにうまく使ってゴールドに進化させると空港ラウンジが使えるなど、非常に価値が高まります。

 現役を退いてからは、種々の条件によりカード取得が困難になる場合も考えられますので、早い時期からの取得をおすすめします。

 この3種は筆者もすでに取得済みです。

クレジットカード公式ページ

 すべて年会費無料カードです。取得できるうちに取得してしまいましょう。カード申込みは公式ページからどうぞ。

  万人向け

  万人向け

 リクルートカードの公式サイトへ ロングステイヤー向け

注意 この情報は2019年9月時点のものです。クレジットカードの発行条件や保険の保証条件は変化することがあります。申し込みに際しては、必ず公式ページで内容を確認してください。

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