のむてつさん(野村哲也氏)のサイト「国際キャッシュカード&海外キャッシング比較」で、紹介されている、クレジットカードによる海外キャッシングですが、2019年7月に、クアラルンプールで実際にやってみた結果です。
今回、実験したのは、3枚のカードで、「アコムACマスターカード」、「セディナマスターカード」「セディナJCBカード」(正確には「セディナJiyu!da!マスターカード」)です。
2019年7月16日夕刻に一気に3枚のカードからキャッシング
7/16 17:19-17:21にミッドバレーのRHBのATMから各カードRM100出金。CIMB、May BankのATMは、 DCC悪質レート (ATMが、現地通貨ではなく、日本円での利用を提示してきますが、よく見るとボッタクリ為替レートになっていること。この手に引っかからないように)を提示してくるので、キャッシングをキャンセルしました。今のところ、RHBはDCC悪質レートを提示してこないです。*
17:22時点の為替仲値:26.2647JPY/MYR
17:07時点の為替仲値:26.2806JPY/MYR
よって、ATM操作時のRM100あたりの円を仲値2627円とします。
アコム(マスター) : 2632円 (0.19%) ()内は仲値からの乖離率
セディナ(マスター):2636円+利息3円=2639円(0.46%)
セディナ(JCB):2635円+利息3円=2638円(0.42%)
ちょっと時間がずれますが、ミッドバレーの両替屋3軒のうち最もよかった店のレート
38.07 – 38.18 (1000円あたりのマレーシアリンギット)
スプレッドの仲値38.125からの乖離(0.14%)
なお、アコムは即時返済、セディナは7/19に反映されたのでそこですぐに返済しています。セディナの場合は3日間で利息3円が余計にかかっていますが、利息を加味していない状況でも、アコムカードが有利です。
レートだけで判断した順位
今回のまとめ。
アコムカードとセディナカードでは、アコムカードが有利。
アコムカードよりミッドバレーの両替屋の方がお得。
手数料が安い順番
ミッドバレーの両替屋<アコムカード<セディナJCB<セディナマスター
ただし、両替屋の場合は日本から現金を持ってこないといけませんし、両替激戦区であるミッドバレーだからこそのレートです。
日本の口座にお金があり、マレーシアから引き出すといったシチュエーションでは、アコムカードが一番有利です。
*ATMでDCC悪質レートが出るもの(2019年7月時点)
CIMB、May bank 他は確認必要です。
ロングステイヤー(MM2Hセカンドホーマー)の視点から
体がマレーシアにあって、日本の銀行からお金を引き出すケースの場合に、クレジットカードキャッシングが威力を発揮します。
特に有効なのは、年金の受け取りです。
海外居住者の年金は、送金手数料無料で海外送金してくれるので、居住国の銀行口座で受け取ればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、実は、手数料無料というのは表向きで、見えないところで、為替両替手数料(為替スプレッド=買値差)がかかっています。
特にマレーシアのリンギットは、グローバルには流通していませんので、日本からは、日本円かUSドルで送金し、マレーシアの銀行でリンギットに両替されます。
特に郵便局の送金の場合、円送金ができませんので、円→USドル、USドル→マレーシアリンギットの2回の両替を経由することとなり、為替手数料だけで数%かかっています。
数%と馬鹿にするなかれ、年金額が月20万円なら3%の為替手数料とすると6,000円損しているわけで、年間なら7万2千円ととても無視できる金額ではありません。
通常の海外送金では、Transfer Wiseなら1%以下で、はるかに安いですし、キャッシングでATMから引き出す場合にはさらに安いというわけです。
現役引退するとアコムカードは使えない
アコムカードは“職についていること”が条件となっており、たとえ不動産収入などの不労所得があってもカードを所持することができません。
現役引退したセカンドホーマーなどのロングステイヤーの方々は、アコムカードは無理なので、現時点ではセディナカードが唯一の選択肢となってしまいます。
アコムカードより少し損で使い勝手もやや悪いですが、今のところはセディナカード一択しかありません。
このセディナカードは、 「本人限定受取郵便物」 で送付されるので、代理受け取りができません。そのため、海外ロングステイを始める前に入手しておくことをお勧めします。
年会費無料のカードなので、取得しておいて損はないと思います。
イチオシおすすめは「セディナカードJiyu!da!カード」
リポ払い専用カードですがキャッシングでPay-easy繰り上げ返済すれば関係なく一括返済できます。
また、Webサイトで支払い方法を定額払い(リポ払い)から、「ご利用分全額払い」を選択することで、毎月の締め日支払い(毎月一括支払い)に切り替えることができ、いわゆる普通のカードと同じように使えます。
そのうえ、海外での利用がポイント3倍、国内でもイオンやセブンイレブンでポイント3倍と特典が多く、セディナの普通カードを持つよりオトクです。
ロングステイヤーで海外旅行保険も重視 「セディナクラッシック」
年会費1,000円かかりますが、海外旅行保険で、利用付帯裏技* が使えるカードです。
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キャッシング専用で余分にカードを持ちたくない人向けに、クラッシックカードも選択肢に入るでしょう。
*利用付帯裏技は下記記事を参考にしてください。
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