Public Bank 口座開設 体験記 2019年7月

銀行・送金

 Public Bankはマレーシアで3番目に大きな銀行です。一番大きいMay Bankと2番目のCIMBが、マレー系であることに対して、Public Bankは華人系です。

 MM2Hを取得したセカンドホーマーの人気銀行は、CIMB、HSBC、May Bankです。特にCIMBの人気が高いようです。

Public Bankの特徴

 MaybankとCIMBには劣りますが、いたるところにATMがあり、普段使いの現行口座としては使いよいと思います。また、セキュリティートークンを発行してくれるので、携帯でPACナンバーを受信できないとお金が動かせないということはなく、日本からでも特に問題なく操作できます。

  Public Bankの特徴のもう一つは、豊富な投資ファンドです。傘下にPublic Mutualというファンド会社を有しており、2019年4月現在で、マレーシアにおけるリテールファンドの市場占有率は36.1%とダントツです。 Public Mutual を通じて、SukukファンドやIslamic Bondといったイスラム金融に投資することも容易です。

 人気3行、Maybank、CIMB、HSBCには、日本語を解する銀行員はいませんが、Public Bankには、本店に”Japan Desk”があり、日本語対応が可能です。

口座開設記録

口座開設条件(2019年7月時点)

  • 長期滞在VISAを持っていること。MM2Hや就労ビザなど
  • 窓口で本人が手続すること

 大まかにいうと、VISAがあればいいということです。定期預金を作らなければならないとか、カードを作らなければならないといった縛りはありませんでした。蛇足ですが、マレーシアに居住していなくても開設可能です。

 ただし、ジャパンデスクのサービスは、原則”レッドカーペット”という、預金額RM25万以上の口座に対してのサービスですので、継続的に日本語サービスを希望する場合は、RM25万以上の預金をしなければなりませんが、これを定期預金にしたり、普通口座においておくといった制限はなく、株式や債券ファンドに投資したりしてもかまいません。

必要書類

  • パスポート(VISA)
  • ID(MM2Hの場合はIDカードは発行されないので不要)
  • (MM2Hの場合)Approval Letter(仮承認レター)の原本

口座開設記録

ジャパンデスクに連絡

 いきなりマレーシアに渡り、銀行に行っても口座は開設できますが、待たされます。何日かかるかわかりませんが、一応、審査というか、行内の決裁があるのです。

 そこで、事前に口座開設希望と、訪問予定を伝えると、用意すべき資料を教えてくれますので、メール添付で先に送っておくと、後日、審査の結果を教えてくれます。

事前準備 必要書類

  • パスポート 顔写真ページ PDF
  • パスポート ビザのページ PDF
  • MM2H Approval Letter(仮承認レター) PDF

事前準備 情報

  • 住所
  • 電話番号
  • 職業
  • 開設を希望する口座の種類(普通預金、定期預金など)
  • ATMカードが必要かどうか
  • インターネットバンキングが必要かどうか
  • (インターネットバンキングを申し込む場合)トークンが必要かどうか 
  • 日本のマイナンバー(転出届を出されている場合、以前のマイナンバーをご教示ください。もし以前のマイナンバーが不明な場合には、マレーシアの納税者番号をご教示ください。)
  • MM2H用の定期預金の開設銀行名

 これら情報は、メール本文に記載すればOK.

事前準備 補足説明

1)インターネットバンキングのトークン

インターネットバンキングは、携帯電話に送られるPACナンバーを使って送金等を行う方法と、 トークンを使って送金を行う方法があります。PACナンバーの方が操作は簡単ですが、 
トークンを用いると海外から送金等を行えたり、限度額を上げることができます。 
ただしトークンのお渡しには時間がかかり、後日お渡しすることになる場合があります。

2)口座開設時の必要現金

  イニシャルデポジットとして250リンギットをご入金いただきますので、 ご来店時には現金をご準備ください。

審査OKで、訪馬して口座開設

 メールで、銀行訪問日と時間を調整し、待ち合わせします。

 私の場合は、Public Bank本店に開店と同時の9時30分に待ち合わせです。

ペトロナスツインタワーから見たPublic Bank本店 撮影者の背中がツインタワー

 Jalan Ampangを挟んでツインタワーの向かい側がPublic Bankの本店です。最寄り駅は、LRTのKLCCですが、少し歩きます。

 正面の扉から入ると、総合受付のようなデスクがありますが、そこはパスして、左側の入口から銀行窓口フロアに入ります。

 入ってすぐに、受付があり、係の人がいるので、そこで、約束している旨を言えば連絡してくれます。

 「I have an appointment with “お名前” of Japan desk. Could you call him/her?」

 英語が全くダメな方は、上記を紙に書いて持っていき受付に渡すか、Japan Deskの担当者の電話を聞いておいて、受付に行かずに、銀行についたら電話するかすればいいです。(紙に書いたり、電話を聞いておいたり、何らかの事前準備が必要ということです)

 私の場合は”キャサリン”さんという若い華人系の女性のアシスタントマネージャーが担当してくれました。

 うまく、落ち合えれば、口座開設の手続きそのものはベルトコンベア式に進みます。いくつかの書類にサインを求められますので、「何の書類か、どこにサインするのか」を聞きながら進めます。

 手続きが終わると、通帳、ATMカード(ATMカードが必要と答えた場合。)、トークン(インターネットバンキングが必要、かつ、トークンを使うと答えた場合。)を渡されて完了です。

 私に場合は、ATMカードは不要としたので、ATMカードはありません。

 メールで事前に手続きが進んでいたので、即日トークンが渡されましたが、場合によると、後日渡しになることもあるとのこと。(後日渡しの場合、どういう受け渡しになるのか確認していません)

口座開設後の注意事項

 定期預金口座を開設済みであれば、すぐに定期預金がスタートできます。ネットバンキングでも定期がスタートできますが、窓口でお願いするとキャンペーン金利が適用されることがあります。ですので、マレーシア滞在中に口座に入金できれば、もう一度窓口に行って定期預金を始めたほうがお得です。(2019年7月15日 半年定期 ネット3.05%、窓口でキャンペーン利率3.6%でした。)

 窓口では、”通帳”と”パスポート”が必要です。(通帳を忘れないように。ATMカードではありません。それから、パスポートはコピーではだめで原本持参のこと。)

 トークンをもらった時に、操作方法の紙をもらうはずです。なくてもホームページに操作ガイドがありますが、手元に合ったほうがわかりやすいです。

Public Bankトークン操作ガイド

Public Bank Berhad | Personal Banking | Page Not Found

 ガイドは英語ですが、わかりやすいと思います。Chromeブラウザの翻訳機能をうまく使うなど工夫をすれば、英語があまり得意じゃない方でもなんとかなると思います。

 そのほか、1年間出金がないと凍結されるのはCIMBと同じです。

まとめ

 Public Bankはマレーシアで第3位の規模で、華人系では最大の銀行です。傘下に、マレーシア最大のファンド会社を擁し、マレーシア系ファンドやイスラム系ファンド投資などには適しています。

 日本人向けのサービスとして、Japan Deskがあり、日本語が話せる担当を配置しています。

 MM2Hなどのビザがあれば、日本に居住していても(マレーシアに居住していなくても)口座開設が可能です。

 ネットバンキングとトークンを使えば、マレーシアの電話が無くてもお金を動かすことが可能です。

 口座開設は事前にジャパンデスクに連絡を取り、事前審査を通過しておけば作業がスムーズです。口座開設は本人が銀行に訪問しなければなりません。郵送では手続できません。

 

コメント

  1. hiroka より:

    こんにちは。こちらの記事を参考に口座開設をしようと思います。
    ただPublic BankのHPを見ても、Japan Deskの電話番号・連絡先はないようです。
    本店にも電話して聞いたのですが、口座開設にAppointはいらないと言われましたが、
    どちらのアドレス・電話からアクセスされましたでしょうか。

    • tone tone より:

      コロナ禍で最近の情報が確認できていません。
      Japan Deskについても、ひょっとすると今は稼働していないかもしれません。
      口座開設自体は、Appointは必要ありまんが、本店に訪問して口座を作る場合は、日本語サポートが受けられるかどうかは不明です。

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