マレーシア銀行口座凍結 (CIMB, Public Bank) 一年以上口座から出金が無いと凍結されます

銀行・送金

 日本の銀行口座は、10年間取引が無いと休眠口座になります。そして、 2018年1月に「休眠預金等活用法」 が施行され、 それまでは、銀行や商品により休眠預金となる年数が違っていましたが、施行後は「2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引がない預金を休眠預金とする」と統一されました。

 では、マレーシアではどうなのか。

一年間出金が無いと凍結:Inactive

 結論から言うと、一年間「出金」がないと、凍結されてしまいます。入金ではだめなところに注意。(銀行によっては半年のところもあるらしいが未確認)

 出金の種類としては、ATMからの引き出しや、他の口座への振り替え、送金、デビットカードやクレジットカードによる支払い、自動引き落とし(giro)など、手段は問わないようです。

  定期預金の利息が振り込まれていたとしても「入金」では駄目な点が、勘違いポイントとして要注意となります。

1年以上放置して、うっかりして凍結されちゃったらどうなる

 一年間放置して凍結された状態を「Inactive」といい、口座からお金が引き出せなくなります。この時の対処法は銀行によっても異なりますが、共通しているのは窓口に行って、凍結を解除してもらいます。(Inactive状態から再開する:re-activationし、口座の状態をActiveにする)

 たいていの銀行の場合、窓口に行くときには通帳を持っていけば話が早いです。なお、言うまでも無く、パスポートは必須です。

 英会話が苦手だという方は、それなりの準備をしましょう。

 言いたいことを書いたレターを作成するのも手です。

 スマホのgoogle翻訳の会話モードを補助に使うのも結構使えます。

 英文メモ例

Re: Saving account re-activation Request.

I woud like to re-active my account.

AC# : 「口座ナンバー」

AC holder name : 「口座名義人の名前」

Passport # : 「パスポートナンバー」

 たったこれだけですが、紙に書いてもっていくだけで、ずいぶん違いますよ。もちろん、向こうから言われる前にパスポートと通帳も出してください。

 銀行によっては、窓口に行かなくても、メールや電話で対応してくれるところもあるようですからトライする価値はありますが、メールの場合、よほど親しく付き合いが無いと無視される傾向があります。MM2Hのエージェントは銀行担当者との付き合いも多いので、そちらからお願いする方法もあります。こういったサポートを有料で提供しているエージェントもありますから、検討してみてください。

3年以上放置の場合

 凍結されてしまっているのは変わりませんが、ステータスが「Incative」から「Unclamed」に変化します。

 対処法はInactiveのときと同じで、窓口に行って解除してもらいます。

7年以上放置すると中央銀行に移管される「Claimed」

 7年以上放置した場合、 口座内のお金はマレーシア中央銀行(Bank Negara Malaysia)に集約されるそうです。 この資金集約状態を「Clamed」といい、「Clamed」になってしまうと、お金を引出すのは非常に大変だそうです。(どう大変なのかは筆者は知見がありませんので、お知りになりたい方は各自でお調べになってください。)

口座凍結対処法

 口座凍結を防ぐのは、一年以内に「出金」する必要があります。

日本のATMでキャッシュカードを使って出金

 日本のATMからの出金の場合、1万円単位であることが多いと思います。1万円というと、だいたいRM300-RM400程度です。その程度お金を毎年引き出すようにすれば、凍結は防げますし、キャッシュカードの凍結(口座の凍結とは別に1年間使わないとキャッシュカードも凍結されます。)を防ぐことも出来ます。

 今は、1年の利率が3%前後ですから、1万リンギの定期預金では、利息がRM400にたりません。毎年お金を引き出しつつ元本をキープしようとするなら、数万リンギの定期は必要です。MM2Hの場合、最低でもRM10万の定期はキープしないといけませんので、そこからの利息分を時々引き出してあげれば、元本を減らすことなく、凍結を防げます。

マレーシアに別の口座を持ち相互に振込みする

 筆者は、MM2Hの定期預金を設定しているメインの口座以外に、別の銀行でキャッシュカードを発行していない普通口座を持っています。その口座間で小額を相互に振り込んで、凍結を防いでいます。

 この方法ですと、オンラインで作業が済んでしまうし、せっかくマレーシアに移したお金を日本にもって帰ることが無いので、これも一つのやり方だと思います。

 デメリットは、キャッシュカードの凍結防止にはならないという点です。

 MM2Hの場合は銀行口座開設が絶対条件ですから、どうしても、この、口座凍結問題と向き合わねばなりません。すぐにマレーシアでロングステイを開始する場合は何かあってもすぐに銀行窓口に行けば済む話なのですが、ロングステイはまだ先の方は、口座凍結になると面倒です。キャッシュカードについても、いたずらにたくさん発行しても管理が大変になるだけです。

 こういった観点から、御自身のスタイルに合わせて、銀行口座をどのように維持するか良く考えたうえで、キャッシュカードをどうするか決めるべきだと思います。

 

コメント

  1. kensaku nishida より:

    日本国内で。CIMB BANKの引き出しできるATM どこにありますか?

    • tone tone より:

      CIMBのキャッシュカード(デビッドカード)の裏を見ると、Cirrusと書かれています。Cirrusに対応したATMなら引き出せます。
      コンビニATMはたいていCirrusに対応しています。

  2. たけちゃん より:

    休眠口座を復活させたいとCIMBに連絡しましたら、レターに必要事項を記載の上、2日営業日以内に必要書類と共に送るようにとメールが来ました。そこに記載の下記の意味がわからず金額をいくら記載すればよいのでしょうか?
    hereby request CIMB to reactivate my
    dormant account _________________________(account number) and allow the Bank to debit and credit
    RM___________________ or any charges (if any) from the account for dormant account activation
    purpose.

    • tone tone より:

      たけちゃんさん 返事が遅くなりました。この文章だけで見ると、いくらと記入するべきかわからないですね。
      CIMBに訊いていただかないとわからないです。
      お役に立てずすみません。

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