Public Bankはマレーシアで3番目に大きな銀行です。一番大きいMay Bankと2番目のCIMBが、マレー系であることに対して、Public Bankは華人系です。
MM2Hを取得したセカンドホーマーの人気銀行は、CIMB、HSBC、May Bankです。特にCIMBの人気が高いようです。
Public Bankの特徴
MaybankとCIMBには劣りますが、いたるところにATMがあり、普段使いの現行口座としては使いよいと思います。また、セキュリティートークンを発行してくれるので、携帯でPACナンバーを受信できないとお金が動かせないということはなく、日本からでも特に問題なく操作できます。
Public Bankの特徴のもう一つは、豊富な投資ファンドです。傘下にPublic Mutualというファンド会社を有しており、2019年4月現在で、マレーシアにおけるリテールファンドの市場占有率は36.1%とダントツです。 Public Mutual を通じて、SukukファンドやIslamic Bondといったイスラム金融に投資することも容易です。
人気3行、Maybank、CIMB、HSBCには、日本語を解する銀行員はいませんが、Public Bankには、本店に”Japan Desk”があり、日本語対応が可能です。
口座開設記録
口座開設条件(2019年7月時点)
- 長期滞在VISAを持っていること。MM2Hや就労ビザなど
- 窓口で本人が手続すること
大まかにいうと、VISAがあればいいということです。定期預金を作らなければならないとか、カードを作らなければならないといった縛りはありませんでした。蛇足ですが、マレーシアに居住していなくても開設可能です。
ただし、ジャパンデスクのサービスは、原則”レッドカーペット”という、預金額RM25万以上の口座に対してのサービスですので、継続的に日本語サービスを希望する場合は、RM25万以上の預金をしなければなりませんが、これを定期預金にしたり、普通口座においておくといった制限はなく、株式や債券ファンドに投資したりしてもかまいません。
必要書類
- パスポート(VISA)
- ID(MM2Hの場合はIDカードは発行されないので不要)
- (MM2Hの場合)Approval Letter(仮承認レター)の原本
口座開設記録
ジャパンデスクに連絡
いきなりマレーシアに渡り、銀行に行っても口座は開設できますが、待たされます。何日かかるかわかりませんが、一応、審査というか、行内の決裁があるのです。
そこで、事前に口座開設希望と、訪問予定を伝えると、用意すべき資料を教えてくれますので、メール添付で先に送っておくと、後日、審査の結果を教えてくれます。
事前準備 必要書類
- パスポート 顔写真ページ PDF
- パスポート ビザのページ PDF
- MM2H Approval Letter(仮承認レター) PDF
事前準備 情報
- 住所
- 電話番号
- 職業
- 開設を希望する口座の種類(普通預金、定期預金など)
- ATMカードが必要かどうか
- インターネットバンキングが必要かどうか
- (インターネットバンキングを申し込む場合)トークンが必要かどうか
- 日本のマイナンバー(転出届を出されている場合、以前のマイナンバーをご教示ください。もし以前のマイナンバーが不明な場合には、マレーシアの納税者番号をご教示ください。)
- MM2H用の定期預金の開設銀行名
これら情報は、メール本文に記載すればOK.
事前準備 補足説明
1)インターネットバンキングのトークン
インターネットバンキングは、携帯電話に送られるPACナンバーを使って送金等を行う方法と、 トークンを使って送金を行う方法があります。PACナンバーの方が操作は簡単ですが、
トークンを用いると海外から送金等を行えたり、限度額を上げることができます。
ただしトークンのお渡しには時間がかかり、後日お渡しすることになる場合があります。
2)口座開設時の必要現金
イニシャルデポジットとして250リンギットをご入金いただきますので、 ご来店時には現金をご準備ください。
審査OKで、訪馬して口座開設
メールで、銀行訪問日と時間を調整し、待ち合わせします。
私の場合は、Public Bank本店に開店と同時の9時30分に待ち合わせです。
Jalan Ampangを挟んでツインタワーの向かい側がPublic Bankの本店です。最寄り駅は、LRTのKLCCですが、少し歩きます。
正面の扉から入ると、総合受付のようなデスクがありますが、そこはパスして、左側の入口から銀行窓口フロアに入ります。
入ってすぐに、受付があり、係の人がいるので、そこで、約束している旨を言えば連絡してくれます。
「I have an appointment with “お名前” of Japan desk. Could you call him/her?」
英語が全くダメな方は、上記を紙に書いて持っていき受付に渡すか、Japan Deskの担当者の電話を聞いておいて、受付に行かずに、銀行についたら電話するかすればいいです。(紙に書いたり、電話を聞いておいたり、何らかの事前準備が必要ということです)
私の場合は”キャサリン”さんという若い華人系の女性のアシスタントマネージャーが担当してくれました。
うまく、落ち合えれば、口座開設の手続きそのものはベルトコンベア式に進みます。いくつかの書類にサインを求められますので、「何の書類か、どこにサインするのか」を聞きながら進めます。
手続きが終わると、通帳、ATMカード(ATMカードが必要と答えた場合。)、トークン(インターネットバンキングが必要、かつ、トークンを使うと答えた場合。)を渡されて完了です。
私に場合は、ATMカードは不要としたので、ATMカードはありません。
メールで事前に手続きが進んでいたので、即日トークンが渡されましたが、場合によると、後日渡しになることもあるとのこと。(後日渡しの場合、どういう受け渡しになるのか確認していません)
口座開設後の注意事項
定期預金口座を開設済みであれば、すぐに定期預金がスタートできます。ネットバンキングでも定期がスタートできますが、窓口でお願いするとキャンペーン金利が適用されることがあります。ですので、マレーシア滞在中に口座に入金できれば、もう一度窓口に行って定期預金を始めたほうがお得です。(2019年7月15日 半年定期 ネット3.05%、窓口でキャンペーン利率3.6%でした。)
窓口では、”通帳”と”パスポート”が必要です。(通帳を忘れないように。ATMカードではありません。それから、パスポートはコピーではだめで原本持参のこと。)
トークンをもらった時に、操作方法の紙をもらうはずです。なくてもホームページに操作ガイドがありますが、手元に合ったほうがわかりやすいです。
Public Bankトークン操作ガイド
ガイドは英語ですが、わかりやすいと思います。Chromeブラウザの翻訳機能をうまく使うなど工夫をすれば、英語があまり得意じゃない方でもなんとかなると思います。
そのほか、1年間出金がないと凍結されるのはCIMBと同じです。
まとめ
Public Bankはマレーシアで第3位の規模で、華人系では最大の銀行です。傘下に、マレーシア最大のファンド会社を擁し、マレーシア系ファンドやイスラム系ファンド投資などには適しています。
日本人向けのサービスとして、Japan Deskがあり、日本語が話せる担当を配置しています。
MM2Hなどのビザがあれば、日本に居住していても(マレーシアに居住していなくても)口座開設が可能です。
ネットバンキングとトークンを使えば、マレーシアの電話が無くてもお金を動かすことが可能です。
口座開設は事前にジャパンデスクに連絡を取り、事前審査を通過しておけば作業がスムーズです。口座開設は本人が銀行に訪問しなければなりません。郵送では手続できません。
コメント
こんにちは。こちらの記事を参考に口座開設をしようと思います。
ただPublic BankのHPを見ても、Japan Deskの電話番号・連絡先はないようです。
本店にも電話して聞いたのですが、口座開設にAppointはいらないと言われましたが、
どちらのアドレス・電話からアクセスされましたでしょうか。
コロナ禍で最近の情報が確認できていません。
Japan Deskについても、ひょっとすると今は稼働していないかもしれません。
口座開設自体は、Appointは必要ありまんが、本店に訪問して口座を作る場合は、日本語サポートが受けられるかどうかは不明です。